そんなある日

都に行ったおじいさんは

三日も帰って来なかった

おばあさんは不安そうに

毎日ウロウロしていた

とうとう一週間が経った

「じいさんや、じいさんや」

これがおばあさんの口癖になった

とうとうおばあさんが

生きている間に帰って来なかった