ツンデレ王子と溺愛同居してみたら。






うーん……、分かんないや。



全く、途中で言うのやめられるのが一番嫌なのに。




「できた」




その声とともに美味しそうな匂いが鼻に届く。




「はーい」




料理の並べられたテーブルには、本当にピーマン入りの野菜炒めがドーンッ!と真ん中に置かれていた。



え……、あれって嘘じゃなかったんですか?



ビックリして椅子に座らずにテーブルの前で野菜炒めを見つめていると、クスクスと笑い声が聞こえてきた。




「ハハハッ…!もしかして、嘘とか思ってた?」




え……?ふぅちゃん……




「笑った…」




「え?」



あたしがいきなり、騒ぎ出すもんだからきょとんとしているふぅちゃん。



「ふぅちゃんが笑った!!
笑えるんだね!!絶対そっちの方がいいって!!!」