「はぁ?あんたバカなの?
それ仮にも女のあたしの前でいうこと??」
それにしても、それは男の子の前で言ってよね。
あたしだって、こんなんでもれっきとした女の子なんだから。
「別に関係ないだろ。マジでどいて」
その言葉とともにあたしがいるにも関わらずに強引に扉を開けるから仕方なく避ける形になる。
「ちょっと…!」
迷わずにソファに座ったふぅちゃんのあとを追いかける。
「付いてこないでくれる?鬱陶しいから」
「はあ!?まだ話の途中なんですけど!!!」
もう、ふぅちゃんといたらあたしがあたしじゃなくなるんだけど。
妙に頭にくるっていうか…いつもの冷静さを失うんだよ。
変なの……。
「俺は話すことない」
あまりにもバッサリ、と言い切ったもんだからあたしは彼の隣に座って何が何でも話してやろう、と訳の分からない闘争心を燃やしていた。



