「どうした?とにかく、今日あたしの部屋来なよ」
あ……でも待って。
そういえば、あたし今は一人で過ごしてるんじゃなかった。
ふぅちゃんもいたんだった…!
家に居てもお互い全く話さないからもう忘れてたよ…!!
「真心…ありがとね。」
大きな瞳を潤ませて、今にも泣きそうな彼女を見ていると「やっぱり、無理」なんてことは言えなかった。
ふうちゃんには申し訳ないけど……どっかに行ってもらうしかない。
ていうか、どうやってこのこと知らせようか?
まだ教室にいるかもと思って見渡すけど、彼の姿はどこにも見当たらない。
いつも、帰んの早すぎなんだってば。
部屋に帰れば、いつだってそこにはふぅちゃんがいてソファを占領されている。
連絡先なんて知らないし……はぁ、こんなことになるなら聞いておけばよかった。
でも、どうせ聞いても無視されて教えてくれないんだろうなぁ。