「ち、ちなみに好きなタイプとかは…?」
「うーん…」
好きなタイプ…か。
なんだろうなー…優しいとかはありきたりだしなぁ。
それに、大抵の人は優しさ持ち揃えているし。
「やっぱ、自分のことを大事に思ってくれる人かなぁ」
付き合ってるのに大事にしてくれなかったら…やだし。
「愛情表情とかはされたい派?」
ここぞとばかりにいっぱい質問してくるケンケン。
こんなこと聞いてどうしたいんだろう?
「そりゃあ、してくれるほうがいいね」
されないよりもされるほうが安心するじゃん。
それに、キュンキュンするし!?
「そっか、そっか。参考になった」
ニコニコと嬉しそうに笑うケンケン。
その顔はケンケン…恋してますね。
「ケンケン、好きな人いるでしょ」
「えぇ!?」
「ふふ、わかりやすい反応だね」
「もしかして、俺の好きな人分かっちゃった?」
焦っている彼に首を左右に振る。
好きな人がいるのは分かっても、誰かまではさすがに分かんないよ。