その様子から二人は本気であたしのことを心配していてくれたんだ、と感じた。




「ありがと…二人とも。それと心配かけてごめんなさい」




改めて、あたしは本当にいい友達を持ったと思った。



なんか…泣きそうになっちゃうよ。





「マコマコ!!マジで心配した…!

大丈夫!?怪我してない!?」




ケンケンが半泣き状態であたしのところに来て頭や腕をペタペタと触って怪我してないかを確認している。




本来なら、ここで『気安く触らないでよ』と言っているのだけど、



ケンケンの目があまりにも心配そうにあたしを見つけるもんだから、何も言えなくなってしまう。




すると、隣にいたふぅちゃんが「…よかったな」それだけ言って金田くんの方へと向かって歩いていく。




よかった、って何がなの?



ほんとに意味がわからない。


しかも、なんでそんなに眉間にシワ寄せてんのよ。



「あ、ちょ…!」



「気になるの?…アイツのこと」



引き留めようとしたけど、それはケンケンによって阻止された。



さっきの心配そうな目とはうって変わり、今は真剣な目をしているから思わずゴクリ、と生唾を飲み込む。




「き、気になんてならないよ…!ただ、お礼を言いたくて!」



ここまで無事に戻ってこれたのは彼のおかげだし、彼がいなかったらあたしはまだあそこでオドオドとしてたはずだし。