それにはあたしも果歩もビックリで、京香ちゃんのことをまじまじと見る。
それに気づいた京香ちゃんがぽっ、と顔を赤らめて慌てて口を開く。
「ご、ごめんなさい…!
二人のやり取りがあまりに面白くて…!」
「「可愛い…」」
「え?」
果歩も同じことを思ったようで見事に声が揃った。
「京香ちゃん、笑ってた方が絶対可愛いから」
「天使並みだよね、ほんと」
二人で納得したように京香ちゃんを見て「だよねたよね」と言い合う。
「か、可愛いだなんてあたしとは不釣り合いだよ…!!」
顔をトマトのように赤くしながら、両手を左右に振って必死に否定している。
けど、そんな姿すら可愛いよ…京香ちゃん。
「マコマコ〜、こっちこっち」
三人でワイワイと盛り上がっていると
ケンケンたち男子三人が少し先に集まって
ケンケンだけがまるで手が取れちゃうんじゃないかってぐらい
ブンブン、とこちらに向かって手を振っている。
「はーい、今行くよ〜!」
ようやく、班員六人全員が揃った。
すっごい、有村くんに睨まれてる気がするけど…
知らないフリ、知らないフリ…っと。
てか、なんであたしが有村くんに睨まれなきゃいけないのよ!
あたし、今日は何もしてないよ!?
っていうか、毎日してないけど…!!!



