「ありがとう、真心ちゃん」
笑顔を向けられたときに、純粋に可愛いなと思ったし嬉しくもなった。
そして、二人は空いていた席に座った。
あたしはどこに座ろっかなー……と思っていると
「水沢さん!俺の隣空いてるよ!」
突然、名前を呼ばれて声のした方を見ると、あたしを呼んだのは同じ班の井原くんだった。
「あ、うん!ありがと」
ここはお言葉に甘えて座らせてもらおうかな。
井原くんの隣以外だと先生の隣になるし。
まいてぃーならまだしも、イケメンで有名なまいてぃーの隣には既に女の子がしっかりとキープしているから空いているのはオジサン先生の隣。
しかも、苦手な先生だし……正直に言うとそこだけは避けたかった。
だから、井原くんが声をかけてくれてありがたかった。



