「ま、マジっす……」



うわああ…!もう恥ずかしくて死にそう。


後ろから抱きしめられてる分、顔は見えないけど体温を直に感じるから心臓に悪いのには変わりない。



「…嬉しい。俺も真心のこと大好き…だから」



耳元で呟かれるあたしの胸をキュンキュンさせる言葉たち…


そして、甘くとろけるような柔らかくて優しい声にあたしの心臓はだんだん騒がしくなっていく。



「あ、ありがとうございます……」



「うん。俺の彼女になる?」



“なる?”


なんて、そんな疑問形で聞いてくるふぅちゃんは意地悪。


今、ふぅちゃんが悪魔に見えるんだけど。



「……なってあげる」



「ははっ…素直じゃねぇな。」



「でも…なってあげる、じゃなくてなりたいんだろ?」



笑っている…と思ったら急に声のトーンが下がり耳元でそんなことを囁くもんだから心臓がドクンッ!と大きく飛び跳ねた。