「な…なに?」



「なんでここにいるわけ?」



ですよね……


背中押したやつがこんなところにいたら、誰だってそうなりますよね。


好きな人との時間を邪魔したようなもんですし…



「……いや、あのこれは…その…」



返す言葉が見当たらず、頭の中で必死に言葉を探していると



「俺…期待したから…今ので。」



「……は?」




期待したって何を?


あ、先生が自分のところに来てくれるって?
ほら、やっぱりあたしのせいでふぅちゃんを傷つけるハメに……



「…新しい本もしおりも買わなくていいから。

でも、その分空いた時間はお前が俺の相手してよ」



……え?


本としおりは買わずに
あたしがふぅちゃんの相手をする……?



あたしのことは一瞬の気の迷いでホントは先生が好きだったんじゃないの?



「先生のこと、ちゃんと思い出にできた」



「ほんとに…?」



あたしの瞳を甘い視線で見つめる彼にあたしの鼓動はスピードをあげて加速していく。