【真心side】




「〜〜〜♪」



泣き止んでソファに腰を下ろし、ぼーっとしていると


突然あたしのスマホが光り、部屋中にけたたましい着信音が鳴り響いた。


慌てて、スマホの画面を見ると“果歩”と表示されていて対応のボタンを押してスマホを耳元に近づける。



「真心!どうだった!?」



電話をかけてきた果歩の声はとても明るくてそれを聞いただけでなんかホッとしてまたじわじわと涙がこみ上げてきた。



「…真心?どうしたの?」



そんなあたしの様子に気づいたのか
明らかに声のトーンが下がり、心配そうに尋ねてくる。



「果歩、あたし……バカだ…」



震える声でそう呟く。


果歩に、果歩と別れた後ふぅちゃんの元カノが現れて


ふぅちゃんがその人のこと本気で好きだったから気持ちを伝えに行かせたことを伝えた。