自分でふぅちゃんの背中を押しときながら、ちょっとは行く前にあたしの方を振り向いてくれるかな？
なんて、淡い期待をしてきたけどふぅちゃんは一度も振り向かなかった。
せっかく、好きだって気づいたのにな……
あんなに泣くふぅちゃんを見てたら、このままでいてほしくないって気持ちの方が強くなっちゃって…。
ふぅちゃんは本気で好きだったから、その恋を悲しいだけの恋にしてほしくないんだ。
そんな気持ちとはうらはらにあたしの瞳からはハラハラと涙の雫がカーペットの上にこぼれ落ちてシミを作る。
ふぅちゃん……
ちゃんと、後悔しないように気持ちを伝えてくるんだよ。
フラれたならあたしがめいいっぱい慰めてあげるから。
