「な、なんですか…?」
好きと自覚してからすぐに現れるなんて…心の準備がまだできてないんですけど…!!
「その…髪型……る」
「え?なんて聞こえないんだけど」
そんな小さく口を動かしてもにょもにょ言われても聞こえないし。
「だから、その髪型似合ってるっつってんだよ」
照れくさいのか言ったあとすぐにあたしから視線を逸らした彼。
ぽっ、と火がついたように赤くなるあたしの顔。
朝のこと…気にしててくれたんだ。
ほら、やっぱりそういうところとか好きだなぁって思うんだよ。
「ど、どうもありがとう…」
「それだけだから…」
そういうと、自分の席に腰を下ろしていつものように本を読み始めた。
もう、見慣れた光景だ。
でも、不思議に思うのはふぅちゃんが毎日のように読んでいる本。



