【真心side】
ふぅちゃんに告白されてから一週間が経った。
最初の方はソワソワとしていたけど、ふぅちゃんがあまりにも何も無かったかのように過ごすので私も同じように接することにした。
「じゃあ、先に行くから〜!」
玄関でローファーを慌てて履きながら、今起きてきたばかりのふぅちゃんに声を掛ける。
今日はいつもよりも早く学校に行くのだ。
眠そうに目を擦りながら、あたしをじっと見つめてくる。
「なにその髪の毛。だっせぇな」
朝からの第一声はそれですか…!?
しかも、好きな女の子に向かって普通そんなこと言う!?
「はいはい。似合わなくて悪かったですね!」
そう、今日は何となくお団子ヘアーにしてみたのにあんなこというなんてやっぱり最低なヤツ。
荒々しくドアをバタン!と閉めて明らかに怒っているとわかりやすい態度で部屋を出て学校へと向かう。
なんなのよ…!!!
“可愛い”って言ってみたり“だっせぇな”とかけなしてみたり。
ほんと、朝からムカつくわ。