「そろそろ…離して?」



もう充電は100%になったでしょ?


さっきからずっと抱きしめられててもう本当に顔から火が出そうなんだから。



「んー…まだダメ。今99%だから」



「な、なにそれ…!」



それ100%になるとき来るの?


来たとしてもあともうしばらくはこの状態…


もう!!!心臓がもたないって…!!



「俺は充電中だから、じっとしてて」



「そ、そんな事言われても…!!」



「好きな女と一緒に暮らすって大変なんだからな。

俺が今どれだけ我慢してるかお前に分かる?」




が、我慢って……


ふぅちゃんが激甘なせいで頭がクラクラして何も考えられなくなる。



「わ、分かんないよ…」



「いつか、真心も俺にそんな気持ち抱くようになるといいな」



体が離れ、見つめ合うとふわ、と柔らかくて優しい笑みをあたしに向けたふぅちゃん。



その笑顔の破壊力は本当にやばいんだってば。



普段は無表情が多いから…こんなのしかも不意打ちだなんてズルイ男。



それから、ふぅちゃんはしばらくあたしのことを抱き枕のように扱い中々離してくれなかった。



ふぅちゃんは、あたしのことが……


好き、らしいです。