ケンケンに告白されたときは嬉しかったけど正直戸惑いのほうが大きかった。
でも、ふぅちゃんに好きだと言われて、戸惑いも少しはあるけど嬉しさの方が大きいかもしれない。
なんでなんだろう……どうして?
「…なんか言えよ、バカ」
照れているのかほんのりと赤い頬を隠すかのようにあたしの肩に顔を埋めた。
「な、なんか照れるなぁ〜」
「調子乗ってんじゃねぇよ」
さ、さっきの甘い感じなのはどこに行ったの…!?
これだから、ふぅちゃんは……
と、思うけど耳まで真っ赤だからそれが可愛くてつい笑ってしまった。
「笑ってんじゃねぇよ。このバカ女」
「ばっ…、バカ女!?」
「それでバカ女さんは俺のこと…好き?」
「へ?」
いきなり、そんなこと聞いてくるとか反則以外の何でもないでしょ。
「分かんない…」
ほんとは気づいてる…けど、認めたくない。
まだ、あたしが恋するには時間が必要なの。
ケンケンのこともちゃんとしたいし。
「俺、待つの嫌いだから…」
そうですよね…あなたは待つのとか嫌いそうなお方ですよね。
見ててもわかりますよ…。
「でも……お前のことは待てるから。」
キュン…
あー!!!もう!!!
毎回、毎回キュンってするような甘いセリフ言わないでよね!!!
その度にこっちは意味わかんないぐらいキュンキュンしてるんだから!!!



