「ふ、ふぅちゃん…!!離れてよ…!!」
もうあたしの心臓は破裂寸前。
ふぅちゃんの体温があったかくて余計にドキドキしてしまう。
「離すわけねぇだろ。
まだ充電30%しかできてないから」
な、なんですかそれは…!!
あんたの体は携帯電話かなんかなの!?
「100%になるまで離さない」
耳元でボソッ、と呟くのやめてくれないかな!?
いちいち、あたしの心臓が過敏に反応してしまうから…!!
「つーかさ、お前なに井原にコクられてんの?」
「…はぁ!?」
なんでみんなそのこと知ってんの!?
あたし、バラしてないよね!?
もしかして、ケンケンがバラしてるとか!?
うーん…その線は薄いか。
「な、な、なんでそれを…!?」
「井原から今日聞いた」
あ、昼休みのあの時間で聞いたのか。
でも、それがどうかしたんだろう?
「付き合うの?」
充電が終わったのか体を離して、視線と視線がぶつかりあった。



