「お、お似合いだなんて……!」
「ほんとほんと!告白とかしないの?」
「金田くんも京香ちゃんのこと気になってると思うよ?」
「そ、そんな…わ、私なんかが告白だなんて…!」
フルフルと全力で首を横に振る京香ちゃん。
「自信もって!京香ちゃん!」
「そうそう。頑張れ!!」
「い、いつか…頑張るね」
モジモジと恥ずかしそうに頷いた京香ちゃんが可愛くて自然と頬が緩む。
「応援してるからね!!」
「いい報告待ってる!」
「ありがとう、二人とも!」
それからあたしたちの会話は二人の恋バナへと変わっていき、あたしは相づちを打って聞いていた。
いつも、聞く専門だから苦じゃないし、むしろ楽しい。
人の恋愛を共感し合う時がほんとに楽しいし、自分も幸せな気持ちになる。
「恋したら、もう自分が自分じゃなくなるよね〜」
「そうそう。知らない間に好きになってるよね〜!」
でも、二人の会話にドキンっ!と心臓が飛び跳ねた。
まるで、自分のことを言われているかのようでビックリしたから。



