ずっと、ありえないって気づかないフリしてた。
自分でも思った以上に惚れてることも全部気づいてた。
そばに居ると、触れたくなって優しくしたくなるけど上手くできなくて素っ気なくなって。
それでも、笑ってくれているアイツがもう自分でもわけわかんないぐらい好き。
でも……頭の片隅にはいつでもあの女がいる。
いつになったら、消えてくれるんだろうか。
俺はいつになったら、あの女につけられた傷が癒えるのだろう。
考え事をしていると眠くなってきて近くから真心の「ふぅちゃん、大丈夫?」という声を聞きながら再び眠りについた。