「お前は俺の中では一番魅力的な女だから…」
「お前は無理に変わろうとしなくていい。
お前は名前通り、真っ直ぐな心で相手に向かっていけばいい」
ふぅちゃん…
さっき、室井くんが言ってた言葉を気にしてたの分かってくれてたんだ。
そして、彼はあたしから少し離れて視線を合わせてきた。
その綺麗な瞳とばっちり目が合うと
とろけてしまいそうなほど柔らかく微笑み、
「それが真心の良さなんだから」
その言葉はまるであたしを魔法にかけたかのように驚くほど心の中にスッ、と入ってきて自然と頬が緩む。
「ありがと…ふぅちゃん。なんか元気出た」
「どういたしまして。」
「でも、どうしてここまでしてくれたの?」
気になって気になって仕方なかった。
ふぅちゃんが自分の顔に傷をつけてまで女のあたしのために……。
「だから、別にお前のためじゃないって」
急にバツが悪そうな顔をして視線を逸らし、自分の髪の毛をワシャワシャと掻く。



