「ごめんなさいね。こちらの手違いで二人は同じ部屋だったみたい」
手違いは仕方ない。
誰にだって間違いはあるんだから。
「じゃあ、新しい部屋を……」
あたしがそういうと、理事長はもっと申しわけなさそうな顔をし始めた。
な、なんですか…でもその意味深な表情は。
「それが、空いてる部屋がないのよ」
ん……?
あたしは理事長の言葉に自分の耳を疑った。
今のは聞き間違いだよね?
空いてる部屋がない、なんて言ってないよね?
「マジ……っすか」
先に反応したのは有村くん。
信じられないとでもいうような表情をしている。
たぶん、あたしも今そんなに顔してると思う。



