「もしかして、楓希のこと?」
「え!?」
いきなり、図星を突かれてひどく動揺してしまった。
こんなんじゃ、『はい、そうです』って言っちゃってるようなもんじゃん。
「水沢ちゃんって結構わかりやすいんだね」
クスクス、と金田くんは笑っているけど正直あたしは笑えるような気分でもない。
あたしの隣のブランコに座る金田くん。
「楓希だって普通の男の子だったときあったんだぜ?」
「今はあんなんだけど」なんて言いながら遠くを見つめて話す金田くん。
「それって……」
ふぅちゃんには“女嫌い”になってしまった理由があるってこと?
「そう。中学んときは女とも仲良くて女にも笑うやつだった」
変な胸騒ぎがして落ち着かない。
今から、すごいことを聞かされそうな…そんな感じ。
「でも、ある人と付き合ってからアイツは変わった」



