「あの……今日の寮の部屋替えであたしたちの部屋が被ってるんですけど……」 衝動に任せて被ってるとか言っちゃったけどあそこはあたしの部屋だ。 被ってるなんて、そんなことありえない。 「あら、それは大変ね。ちょっと待っててね」 そう言いながら、理事長は自分の机の引き出しを開けてゴソゴソと何かを探している様子。 それを黙って見つめているあたしたち二人。 そして、なにか書類を取り出して机に置いた理事長。 その書類を見て、一度大きく目を見開いてから 心なしか申しわけなさそうに笑った。