「んじゃあ、今日はお開きだな。

一日マコマコと過ごせて楽しかった!
また、どっか行ったりしような」




「うん!こちらこそ楽しかったよ!ありがとね!」





告白されたことは頭の片隅にきちんと残っている。



だけど、それ以上に今日は楽しかった。



寮まで送ってくれるって言われたけど、断った。




だって、もしふぅちゃんと同じ部屋の番号ってバレたら本気でヤバイし、ただじゃ済まないからね…。




送ってくれる、そう言ってくれただけで嬉しかったしやっぱり優しい人だなって思えたよ。



ケンケンの背中を少し見つめながら、あたしは反対方向を向き、寮へと向かい歩き出した。



寮の近くにある公園付近まで来た時に聞き覚えのある二人の声があたしの耳に届いて



あたしは思わず、足を止めた。




「水沢に俺が何したっていうわけ?

謝ってほしいのは俺の方なんだけど」





あたしはこのまま素通りすることもできず、とっさに木の後ろに隠れて、ただ黙って二人の会話を聞いてた。




ねぇ、二人はこんなところでなにしてるの?