そんなこと、いいつつも最後まで話を聞いてくれたキミはやっぱり優しいよ。
「あたしはふぅちゃんが話聞いてくれたからスッキリしたけどね」
こんなこと絶対人には話せないって思ってたから話したらスッキリしたし、今日たくさん泣いたから余計に気持ちが楽になった。
そりゃあ、ショックだったこともあったけど今度はもう会わないし大丈夫。
「俺はお前のせいで最悪だったけどな」
「そ、それは…!ていうか、嫌なら来なきゃよかったじゃん!」
「ふっ…いつもの調子戻ったんじゃね?」
急にふわ、と微笑みかけた彼に胸がドクンッと高鳴った。
ふぅちゃんは普段笑わない人だから余計にカッコよく見えて…とにかくその笑顔は反則なんだってば。
「あ、当たり前だから。
こんなことでクヨクヨしてらんない」
さっきまで気持ち沈んでて、気持ち引きずって情けないくらいクヨクヨしてたくせに。
でも…もう振り返らない。
あたしも少しずつ“恋”というものに向き合ってみよう。



