「お前、歴史得意なの?」
「そうだけど、なにか?」
ふぅちゃんには視線を向けずにノートに視線を向けて手を動かす。
「ふーん…」
「なによ、感じ悪いわ」
自分から聞いてきて、「ふーん」とか意味わかんないし。
プンプン、しながら乱暴にノートに文字を写していると
あたしのノートの横にブルーのノートが置かれて
その前に…つまりはあたしの隣にふぅちゃんが座った。
「ちょっと、近い」
「近くない。俺も勉強すんの」
「え、急に…なんで?」
「欠りたくないからに決まってんだろ」
「あ、そうですか」
そんな当たり前のこと言われたら何も言えないじゃんか。
そして、お互い勉強に取り組もう…と思った五分後。
ふぅちゃんのノートがさっきから真っ白なままなんですけど…!!