ディスコへ戻ると、深雪は若干ふらつきながら、気分良く踊っていた。
「深雪。どうしたの?」
「どうしたのって?」
「え、探してたってーーーー」
私の言葉に深雪が不思議そうにした。
あいつ、私のこと騙したのかな。
いやでも、深雪も酔っぱらってるし……
「いや、何にもない。そろそろ帰るね」
「おっけー。またね」
深雪に声をかけてから、ディスコを出た。
ネオンを抜けて、人通りの少ない路地を2本通ったらある、小さなアパート。
その一室に私は住んでる。
オンボロアパートだけど、なかなか住み心地は良い。
一応シャワーもついてるし。

