お風呂を拒否していたけれど、やっぱり私は燐に弱くて。 お風呂に入ると、燐は必ず私の頭を洗う。 私もお返しに頭を洗ってあげるけど、燐はほぼ坊主だから、すごく楽なんだ。 「なあ、もう夏だろ」 「んー、そうだね」 「どっか行きたいところない?」 湯船で向かい合わせになって、話をする。 燐からそんなこと言われると思ってもなかったから、すごく驚いた。 燐はどこか出掛けるのとか、面倒だと思う人だと感じていたから。