「ルウ、それ食い終わったら風呂入るぞ」
「え~、このあと~?」
入るなら、ご飯前が良かったな。
ご飯食べたあとだと、お腹出るもんなあ。
ぷよっとした、お腹のお肉を自分でつまんだ。
「なに、肉気にしてんの?」
燐は笑って、近づいてきた。
「お前、気にするほど肉ねぇだろが。そのくせ胸はあるのが、お前のイイトコ」
「そのくせってなに?しかも良いところってそこだけ~?」
私が拗ねたような声で言うと、燐の笑い声が少し高くなって、私の鼻をつまんだ。
「真面目に受け取んなよ。そんなわけないだろ、もっと他にもある」
「例えば?」
「え~、そう言われると…」
燐が考える素振りをして、私は燐のお腹にパンチを入れた。
怒ったようにしてる私だけど、茶目っ気たっぷりの燐が実は好き。

