燐はあの夜から、バイトに行くことを許してくれた。




「勝手なことしてごめん」





ベッドの中で、燐は謝った。





「お前はどこにも行かないんだよな」

そう呟いて、また私を抱きしめた。






相変わらず、私は燐の家に居候している。

お金を渡そうとしたけど、燐は頑なに受け取ってくれなかった。


燐は私がここにいるだけでいいと言う。

私はとりあえずその言葉に甘えることにして、私は今もずっと燐の隣にいる。