いちごside

あーあ、美月も輝先輩のところ行っちゃったし帰ろー



あ、前歩いてるの怜と流だ!

ふふふ、いいこと思いついちゃった

え?聞きたい?そうそんなに聞きたいの?

しょうがないなー
それはね…




後ろから二人を驚かせちゃおう!



って、そんなのよくあるよって?嘘…

まぁ、そんなことは置いといて実行だ‼︎






そろーり







そろーり






わぁ!えへへびっくぅ…


ってあれ、やば、勢い余って転ぶ‼︎








ん?いつまでも痛みは来なくて逆になんか包まれてるような暖かさ?
てか、なんか口に違和感があるんだよね…



「ぎゃー!怜様‼︎」




っていうどっから出てるんだろうって感じの女の子達の叫び声と



「ギャハハ!怜よかったね」


っていう能天気な流くんの声が聞こえて来た

何が起こってるんだろうって目を開けたら…







そこには、

もともと大きいのにこれでもかってぐらい開いてる大きな目

男の人には失礼かもしれないけどお人形のように整った顔


私は夢でも見てるのだろうか



だって、だって、だって



目を開けたら







私の唇と怜の唇が合わさってたんだもん