まぁ、慣れてるからこういう時の対処法も分かってきた。


「……ちょっと遊ぶだけなら………」




俯いて少し上目遣いをしながらか弱い女の子を演じる。


そういった瞬間男達の目は更に獲物を狩る獣の目つきになる。





…………ばーか。



これがいつもの私のやり方。



大人しくついていくと見せかけて、相手が油断したところで隙をついて猛ダッシュ。




「じゃあ、行こっか笑」



そう言って男達が背を向けた時、そう、今がチャンス!




男達が進む反対側に向かって猛ダッシュした。




さすがにすぐに気がつく男達。




「なっ……!おぃこら待てやっ!!」



怒鳴り声が聞こえてきた直後響いてくる男達の足音。



普通の女の子なら捕まるだろうけど、足の速さは負けない。



いつものようにこのまま撒こう…。









ただ、今日の私には一つだけ誤算があった。