「……大丈夫?」


そう聞かれても頷くことしかできない。

収まったけど、またなっちゃうんじゃないかってくらい呼吸が荒い。

それを察してくれたのか、先輩は体を離して座り直した。



「……ごめんな、いきなりキスして」


俯きながら首を振る。

先輩の顔が見れない。

先輩が私の頭を優しく撫でる。


「順序が違うかもしれないけどさ、言っていい?」


小さい声でそう言った先輩に、弱々しく頷く。

言うって何をだろう……?

静かに先輩の次の言葉を待つ。


「……君に、一目惚れしました」


「………へ?」


「……好きだよ」



















私は再び過呼吸になった。