あら残念、って言って背の低い方の先輩が私に手を差し出す。 その手を恐る恐る握る。 「よろしくな~春代ちゃん!」 「は、は、はいっ!」 手を離して、悠祐先輩を見る。 「はい」 先輩はにこっと笑って手を差し出した。 心臓が口から飛び出そう……! 先輩から目を逸らして俯く。 そろっとゆっくり先輩の手に自分の震える手を載せた。 ゆっくりゆっくり指先に力を込める。 するといきなり、 「隙ありっ♪」 「きゃっ……!」