案の定、図書委員の集合場所の図書室に行くと、ほとんどの席が埋まっていた。

どこも誰かの隣に座らなきゃいけなくて。

でも、隣に座っていい?って声をかける勇気がなくて、私は扉の近くをうろうろしていた。


先生が入ってきて、もう適当に座ろう!って思ったとき。

肩をつつかれた。


振り返ると、



“隣座っていいよ”



綺麗な男の子がそう言って微笑んだ。


男の子から声をかけられたのは初めてで、思わず真っ赤になってキョドってしまった。