帰り道。


さっきのことでまだ少し火照った顔を俯かせて、少し前を歩く蒼太にまた手を引かれながら歩いていく。

まるで、ほんとに恋人同士になったみたいだった。






自分の周りにいた、赤い糸で繋がった恋人達。

私は、少し憧れていたんだ。

皆、幸せそうな顔をしていたから。

私もいつか、こんな風に誰かと幸せになりたいな、なんて、心の奥でずっと思ってた。


今は……蒼太と、幸せになりたいって、思ってる。


ねぇ、これって……、この気持ちは、




















好き、って、ことなのかな。