そんな日々を過ごしていたときに、稲穂に出会ったんだ。


まどかを失ったときの俺と同じ目をした、稲穂に。


放っておけるわけなかった。

俺がそんな状態の時、潤平たちが支えてくれたから。


この子にそう言う誰かがいないなら、俺がなってやりたかった。

そうすることで、俺自身も救われたかったのかもしれない。