「お、お前さ!笑うと可愛いな!」
「……は?」
突然何言ってんだこいつ。
かなり興奮した様子で、机に手をついて顔を近付けてくる。
「普段はカッコつけててムカつくけど、笑ってると可愛い!お前ってやっぱりイケメンなんだな!」
イケメンとか、何10回も何100回も言われて慣れてると思ってたけど、改めて言われると、照れる。
恥ずかしくて、眉をしかめて顔を逸らした。
なんか、調子狂う……。
「………な、なぁ」
「……なんだよ」
体を離してしおらしい声を出すから、目だけを動かして朝霧を見る。
珍しく女みたいにもじもじして、目を泳がせている。
なんだよ……気持ち悪いな。
「あ、あのさ!私……私!お前が好きなんだけど!」


