抵抗するのも面倒で、引かれるまま図書室に入る。
図書室には人は誰もいなくて静かだった。
扉から1番遠い席まで連れてこられて、そこに座るように指示される。
俺はため息を吐きながら座って、机に項垂れた。
潤平は可笑しそうに笑っている。
「シャーペン出せ!プリントは先生からもらってきた!これをやれ!」
分からないところは教えるから!と言いながら、項垂れている俺の頭にプリントを置く。
仕方ないから今日くらいは付き合ってやるか……と体を起こしてプリントの問題を解いていく。
プリントは英語だったので、解くのにかなり時間がかかった。
だってさ……別に外国行かないなら英語なんていらなくね?
行きたいってやつだけが頑張ればいいじゃん。
「水神、そこの訳間違ってる」
「うるせぇなぁ……」
「煩いってなんだよ!」
そのでかい声が煩いんだっての。
思わず大きいため息が出た。


