何を話してるかわからない、でも二人は神妙な顔つきで、世間話をしてるようには到底思えない。 話の内容を聞いてみたいけど、近付きすぎたらバレちゃうし……。 木の影に隠れながら、二人の様子を見守ったいると、突然由紀ちゃんが走り出した。 お母さんが去っていくのを見送ってから、私も由紀ちゃんの後を追って、走った。 *** 三階の一番奥にある隼人くんの病室の前で、由紀ちゃんは遠目でもわかるくらい震えながら、ノブに手をかけたまま立ち尽くしていた。 由紀ちゃん、頑張れ! ――――――大丈夫、大丈夫。