あれから、隼人は度々私の家に来ては、手酷く私を抱いて帰る、ということが増えていった。
そんな日が続いて、抱かれる度に心が削り取られてるような気がした。
明後日、夏休みが終わるけど、行きたくないなぁ……。
学校の友達の顔を思い出す。
……稲穂に、相談しようかな。
稲穂の笑顔を思い浮かべる。
無意識に体が稲穂の家に向かっていて、インターホンを鳴らす。
すると玄関の中から、ダダダダっと足音が近付いてきて、勢いよく扉が開く。
「はーい!どちらさま……由紀ちゃん!」
出てきたのは稲穂で、彼女の顔をみた瞬間、涙が溢れてきた。
「由紀ちゃん、どうしたの?……隼人くんと何かあった?」
稲穂の問いに頷くと、部屋に行こうと手を引かれて、稲穂の部屋にあげてもらった。


