目を開くと、辺りは真っ暗だった。
体が重くて、指先を動かすのすら億劫だ。
あれは、レイプ、なのかな。
別れてないなら、ただのセックスなのかな。
でも今の気持ちは、レイプされた被害者の心境だ。
涙もでないくらい、ショックだった。
隼人があんなことするなんて思わなかった。
今までの記憶を掘り起こしても、こんなに酷く抱かれたのは初めてだった。
まるで拷問だった。
気持ちいいことなんて何ひとつしてくれなくて、ただひたすら痛かった。
心も体も、傷だらけで痛くて。
何を見るわけでもなく窓の外に目を向けて、何も考えられなくて放心していた。


