だってそういうのは出来ないって前もって言っておいたのに、しようとしたんだ。
彼女のことは好きだけど、どうしようもなくて。
謝ったけど、彼女は涙目で帰ってしまった。
それからずっと、この調子。
そういうことが目的だったなら、最初から付き合ったりしないでほしかった。
あの時キスしたとしても、きっと部屋まで猛ダッシュして消毒液を唇に塗りたくっていた。
それで良かったのか?
キスする前の方が、傷付けないで済むって思ったんだ。
潔癖症じゃなかったら、俺だって………キスしたかったよ。
ごめん、島崎。
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