『叶えてやる。ただし、私が出した条件をクリアしたらだ!!!!』





にやにやしながら、低い声で、ミルクが、答える。




『そもそも、私はきのう、静に、呼び出されて、ずっと待っていたのだ。』




『何を?』




『静の相方が現れるのをだ。』



あれは、夢ではなかったのだと、静は、きのうのことを思い出した。






お笑い大全集の最後のページに、なんでも願いを叶えてくれる妖精を、呼び出す呪文が、書いてあったのだ。








『ミルクちゃんって呼んでもいい?』







『いいぜ』





ミルクは、照れながら答える。