炎天下の真夏日に


意地悪そうに三上先輩が言うと曲先輩は持っていたメモ帳を三上先輩の頬に押し付けた。
それを軽く笑いながら三上先輩は受け流す。
いつも行われている事なのだろうか。


「鈴木君、入部届は持ってきたのかい?」


僕は予め持ってきていた入部届を、ファイルの中から取り出した。
三上先輩が入部届を受け取って、記載を確認する。


「本当は顧問の先生に提出しなきゃいけないんだけど、新聞部は臨時顧問しか居なくてな。部活に余り来ないんだ。
入部届は俺が後で届けておくから。安心してくれ。」

「い、良いんですか!?」

「そんな気にしなくて良いぞ。此処では顧問との橋渡しは俺だけだからな。」

「ありがとうございます!」


これで漸く念願の新聞部に入部する事が出来た。
たった数分の事だが僕にとっては長い道のりだった。