「へぇ〜。私の後輩になるのね。
ビシバシしごいて立派な記者にしてみせるわ!
ねぇ、貴方。私と一緒に記事書かない!?」
三上先輩と僕の間に割って入ったのは曲先輩だ。
僕の手を三上先輩から奪い取る形で手を取り、好奇心と情熱で燃え上がっているダークブラウンの瞳で真っ直ぐ僕を見つめる。
「え!?…あ、あの…、へ、え!」
「おい、曲。戸惑ってるじゃないか。」
「えへへ〜、すいません。」
「俺じゃなくてその子に言えよ。」
呆れた顔で三上先輩が言うと、曲先輩はあっさりと手を離してくれた。
「ごめんね。…えぇっと、」
「あ、鈴木 馨(すずき かおる)です。」
「馨くん。ごめんね。」
「あ、いえ…気にしてないです。」
「済まないな。曲は“ああ言う奴”だから。」
三上先輩が小声で言いながら、楽しそうに微笑んだ。
「部長!私の後輩に変な事吹き込まないで下さいよ!!」
「変って言う自覚があるなら治す努力をしたらどうだ?」
