炎天下の真夏日に

一頻り笑い終えた哀川先輩は筆の鈍っている部員達に作業を進める事を指示した。


「久しぶりに笑った…おい、新入生。お前に免じて下らない話に少しだけ付き合ってやる。」

「やったね!馨くん!!」

「や、やったと言えるでしょうか…?」


哀川先輩に連れられて僕と曲先輩は美術準備室へと通された。
絵の具独特の匂いと少しの埃が鼻につく。
あまり頻繁に掃除がされている様子は伺えなかった。


「適当に座れ。」

「いつ来ても年季の入った場所よね…。此処って。」

「いつも来てもらっちゃ困るんだがな。」

「哀川先輩のケチ〜」

「美術部に入部するって言うなら免除してやっても構わないんだがな。」

「それはお断りします!私には新聞部がしょうに合ってますから!」

「それは俺も同感だ。」