……さて、どうしようか。
池田屋事件で起こるのは、沖田総司の吐血だよね。
こればっかりはなぁ……。
結核を治す方法なんて知らないし。
うーん……。
「桑原。」
誰かに聞くって言っても、結核に詳しい仲間なんていないし。
「桑原。」
うーん、八方塞がりだな。
「桑原!」
「はい!」
え、俺呼ばれてたんだ。
「えっと、斎藤さん?何か俺に用があるんですか?」
確か、この人が斎藤一だよね。
「早速お前に仕事をしてもらう。」
仕事……。
「あぁ、拷問ですか?まかせて下さい。」
仕事なら頑張ると俺はにっこり笑った。
「……ついて来い。」
少しの間俺の顔を見た斎藤さんはそう言い、歩き出した。