涙で潤んだ瞳は何かに怯えているような目だった。

"過去で何があったの?"

聞きたい。でも聞いたら彼女が壊れてしまう、俺から離れてしまう。
そう思い聞けなかった…。



希「れんちゃん大丈夫!?うなされてたよ?」

そう言うと恋紋はニコッと笑い

恋『大丈夫よ希暉』

と返してくれた。
ホッとした。まだ壊れていない。
でも、さっきの笑顔は作り物だった。

辺りを何回か見回し、恋紋が問う

恋『ここは何処?』

それに俺は答える

希「ここは倉庫だよ♪」

と。

そう言うと恋紋は「は?」といいたげな顔をした。
あ、絶対今ぼろぼろで汚い方の倉庫でも想像してるなw

希「倉庫って言っても、そういう倉庫じゃないよ?w」

恋紋は顔に出やすいからすぐ分かる。
あ、そんな事より恋紋連れていかなきゃ。

希「れんちゃん歩ける?」

一応俺が包帯とか巻いたから大丈夫だと思うけど……

恋『これ誰が…?』

希「僕だよ♪キツくない?大丈夫?」

恋紋がまさかって思ってるな。あ、ニヤって笑った!!

希「あぁー!今失礼なこと考えたでしょ!」

恋『別に考えてないわ。ありがとう。』

ぜーったい考えてた!俺ってそんなに出来なさそうに見えるのか??泣
これは後であおたんに相談だ!

希「れんちゃん立てる?」

恋『コクッ』

恋紋を支えられながらベットから立ち上がらせる。

俺は手を差し出してす。

希「さぁ、お手をどうぞ。プリンセス。」

これからは"俺ら"が守ってあげるからの意味を込めて。

希「な〜んてねw さ、行こ?」

恋紋はそっと手を重ねる。
その手を俺はぎゅっと握る。

そして俺たちはみんなのいる場所へと向かった。

——希暉 終——