のぶおは部屋に戻り、ポケットからコロッケを取り出した。

コロッケは‥クリームコロッケはグチャグチャ‥ポケットもドロドロ。
「…………」

 「…おーい‥」
クローゼットから、のぶおが拾ってきた犬が外股でのんきな顔を出した。

 「…お腹空いてるだろ‥」
ざらついた舌でクリームコロッケが付いている、のぶおの手を舐めている。
「くすぐったいなー!もぉー!」
 お腹空いていたせいか、勢いよく舐め尽くしている。
 
 「のぶ君!」

 「やばい!隠れてろ!」
のぶおは無理矢理、犬をクローゼットに押し込んだ。
 「はーい!」